
ビジネス街でもある東京都港区三田エリアにお店を構える「焼肉 PANCHAN(パンチャン)」は、贅沢なお肉を求めてお忍びで通う著名人もいます。
そんなお店の売りは、ジューシーな味わいが特徴の「ねぎ塩牛タン」「レアハラミステーキ」などこだわりのお肉をはじめ、「スンドゥブ」「ビビンバ」など焼肉には欠かせない豊富なサイドメニューです。
コロナ禍で、デリバリーに力を入れるために大きく方向転換し、売り上げアップにつながっただけでなく、お客さまからの評判も上々とのことです。お客さまの声をどのように活用したのかオーナーにインタビューをしました。

評判の高い出前館に以前から出店をしていたが、コロナ禍で本腰を入れ売り上げをカバー
出前館への出店の決め手は何でしたか?
当店は3年前から出店をしており、当初は知り合いから出前館の評判を聞いていたので導入を迷わず決めました。
当初は売り上げをカバーするために導入していたのですが、イートインが軌道にのった段階で自社での配達まで手が回らなかったので、お店とのバランスを見ながら調整をしていました。
しかし、コロナ禍になりお客さまが来店しなくなってから再び本格的に出前館に力を入れるようにしました。
その結果、減ってしまったイートインの売り上げを出前館のデリバリーでカバーして軌道に載せることができました。

常連さんの声に応え出張焼肉を検討中です!
導入後、お客さまの反応はどうですか?
導入後、常連のお客さまをはじめ配達エリア内のお客さまから多く注文がありました。最初は、お弁当やスンドゥブなど、いわゆる「時短メニュー」の売れ行きが好調だったのですが、最近は頻繁に利用していただくお客さまからのオーダーに変化が起きています。
私たちが一番驚いたものは、「生肉を届けて欲しい」という常連さんの声です。ありがたいことに自宅でも焼肉PANCHANを再現したいという声が多くあり、当店では急ぎ精肉店の免許を取り、生肉のメニューを提供することを決めました。現在最終的な調整をおこなっています。
もちろん生肉を提供しても、専用のコンロが無い方も多くいるかと思います。そこで、「出張焼肉」を実現するためにコンロの貸し出も検討中です。お店毎に自由にメニュー設定できるのは、出前館の良い点かもしれません。

自社配達に対応できるようキッチンの導線を確保
ピーク時に独自で実施しているオペレーションはありますか?
提供する際に、遅れないよう配達予想時間をこまめに調整しています。お客さまが注文し、予定より遅いとがっかりされると思います。そのため、提供時間は一番注意を払っています。
もう一つは、配達をスムーズにするためにキッチンを改良しました。当店は配達に対応するためにフロアの改装をしましたが、配達前にスムーズな導線を作り上げることが成功の秘訣ではないかと感じています。

注文に漏れのないようスタッフ同士の連携を意識
お客さまの声で配達の質が高いという声がありますが、どのようなことに気をつけていますか
やはりスタッフ同士声をかけて、注文状況を把握することが大切ではないかと思います。うちのお店は少数精鋭です。注文の漏れがないようタブレット画面や備考欄を確認しながらメニュー作りをしています。
連携したサービス提供のおかげで、新規のお客さまに多く利用して頂いています。今では売り上げの約20%を安定して出前館からの注文で占めています。私たちは出前館で培ったノウハウを活かし、デリバリー専門のゴーストレストラン(※)の開業計画を進めています。
ゴーストレストラン:客席をもたないデリバリーに特化したレストラン。接客不要、注文はインターネットで受け付け、注文が入るとシェフが調理をし、配達業者によってお客さまにの元に商品をお届けする新形態の飲食店。

新規顧客・売り上げUPを目指すのであれば、出前館導入がおすすめ
出前館を検討している方へメッセージをお願いします。
デリバリーサービスを導入することに、不安を持っている方が多くいらっしゃるのではないかと思います。出前館を導入すると、新規顧客の獲得が可能になり、お店にとって"新たな可能性"を見出すことが期待できます。売り上げを安定したいという飲食店さんこそ、出前館導入をすべきだと私達は考えています。
まとめ
コロナ禍以前は、飲食店と配達事業が密接な関係にあることに気づけませんでした。しかし、コロナがきっかけで私たちは飲食店の既存の考えを改めることができました。
独自でデリバリーサービスを検討するのではなく、出前館のような配達のプロの提供するノウハウを活用し、お店の売り上げの柱として考えていこうと考えています。
- 店舗名:
- 焼肉PANCHAN
- 住所:
- 港区芝5-24-16